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環境マーケットレポート
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最新レポート

炭素価格は堅調に推移

ガス不足のリスク高まる − Redshaw社の見通し:強気だが、さらなる上昇は難しい

  • EUA(European Union Allowance:EU排出枠)の終値は、前週比+8.2%の85.12ユーロ。取引レンジは7.35ユーロとレンジ幅拡大(前週は4.63ユーロ)。
  • 夏季休暇による8月中のオークション取引量の半減は、月初からEUAの価格の促進を裏付けた。価格は上昇を続けたが、上昇の勢いが鈍化したため、トレーダーは利益を確保した。

炭素価格がいくらか持ち直す

ガス供給の不透明感は継続 − Redshaw社の見通し:中立から強気

  • EUA(European Union Allowance:EU排出枠)の終値は、前週比+3.3%の78.67ユーロ。取引レンジは4.63ユーロと小幅(前週は9.50ユーロ)。
  • どんよりとした少ない取引量でEUAは、週をスタートした。その後、一定のレンジ内の取引だったが、相場全体の上昇に合わせて、大きく上昇し、引けにかけて安定した値動きとなった。

EUA(European Union Allowance:EU排出枠)とUKA(United Kingdom Allowance:英国排出枠)はともに売り圧力が強い

不確実な情勢により、価格帯が維持される可能性 − Redshaw社の見通し:中立から強気

  • EUAの終値は、前週比−10.4%の76.15ユーロ。取引レンジは9.50ユーロとレンジ幅拡大(前週は3.87ユーロ)。
  • EUAは、静かにスタートし、週半ばのテクニカルな売り、マクロ的な懸念、EC(European Commission:欧州委員会)のガス配給計画の報道を受け、週半ばに大きく下落した。NS(Nord Stream:ノルドストリーム)供給が再開されたにもかかわらず、価格は引き続き低迷し、引けにかけて下落した。

ボランタリー炭素市場 アウトルック ~ 7月 Part2 ~

再生可能エネルギーの見通し:2022年上半期

これまでの2022年は、政府や企業が脱炭素化目標にますます力を入れている一方で、エネルギー市場は極めて不安定な状態にある。これは、(制裁や地政学的な事象などによる)供給制限、マクロ経済の懸念、COVID-19の需要回復後の相対的な市場の逼迫によって引き起こされた。


EUA(European Union Allowance:EU排出枠)とUKA(United Kingdom Allowance:英国排出枠)は、前向きな姿勢で優柔不断な週を終える

ロシアのガス供給は依然として注目度が高い − Redshaw社の見通し:中立

  • EUAの終値は、前週比+2.8%の85.01ユーロ。取引レンジは3.87ユーロと小幅(前週は4.65ユーロ)。
  • EUAは力強くスタート。その後、利益確定売りやUKAの購入資金を調達するための売りによって、週半ばに価格が下落した。その後、買い意欲の高まりと市場全体のサポートが優勢となり、引けにはプラスに転じた。

ボランタリー炭素市場 アウトルック ~ 7月 Part1 ~

ボランタリー炭素市場(自主的な取り組み)の振り返り:2022年上半期

今年のVCM(Voluntary Carbon Market:ボランタリー炭素市場)は、市場の発展度合いや新たな構想・商品の発表が今の所多く、いいペースで来ている。しかし、カーボンクレジットの価格は2021年の好調な水準から下落しており、厳しい世界情勢の影響を受けている。


エネルギーミックスへの需要が強いにもかかわらず、炭素排出枠は失速。

NS(Nord Stream:ノルドストリーム)メンテナンス後のガス供給に注目 − Redshaw社の見通し:中立

  • EUA(European Union Allowance:EU排出枠)の終値は、前週比−4%の82.69ユーロ。取引レンジは4.65ユーロと小幅(前週は7.35ユーロ)。
  • 景気後退懸念から下落したため、EUAは静かな立ち上がりとなった。その後、エネルギーミックスへの需要強さとノルウェーのガスストライキ終了のニュースを受けて、いくらか回復したが、これは維持できず、相場は引けにかけて下落した。

EUAは強気な週、UKAはもっと強気な週。

会談を前に複合エネルギーをサポート - Redshaw社の見通し:中立から強気

  • EUA(European Union Allowance:EU排出枠)の終値は、前週比+2.8%の86.18ユーロ。取引レンジは7.35ユーロとレンジ幅拡大(前週は4.23ユーロ)。
  • EU Council(欧州連合理事会)の比較的安心できそうな結論に先駆けてEUAは序盤に上昇した。複合エネルギーがサポートとなり、強気な基調は継続したが、約90ユーロ付近が抵抗線となり、週末には、利益確定に売りに押され、価格は調整された。

ボラティリティの高いEUAとレンジ取引のUKA

石炭消費量の増加と景気後退懸念の高まり – Redshaw社の見通し:強気

  • EUA(European Union Allowance:EU排出枠)の終値は、前週比+2.1%の83.81ユーロ。取引レンジは4.23ユーロと小幅(前週は7.17ユーロ)。
  • EUAは週初、ドイツの石炭備蓄計画を受けて上昇した。その後、週半ばに行われたEP(European Parliament:欧州議会)の投票結果を前に一服 した。この結果とオプションの期限切れ が、価格の上昇圧力となった。その後、エネルギー関連銘柄が上昇したため、相場はやや持ち直したが、週末にかけて取引量は少なかった。

ボランタリー炭素市場 アウトルック ~ 6月 Part3 ~

PPA(Power Purchase Agreements:電力購入契約)の概要

PPAは、企業が再生可能エネルギー発電事業者から直接電力を購入することに合意する長期契約である。PPAは、多くの場合、関連するEAC(Energy Attribute Certification:エネルギー属性証明書) の売却を含む。

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