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環境マーケットレポート
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リパワーEU計画の決定と温暖な気候を受けて排出枠価格が下落

取引縮小してオークション休催へRedshaw社の見通し:強含み

  • EUAの終値は前週比約4.7%減の83.63 ユーロ。取引レンジは7.35ユーロに拡大(前週は4.15ユーロ)。
  • 温暖な気候に戻って炭素・エネルギー市場は下落傾向。

ボランタリー炭素市場 アウトルック ~ 12月 Part1 ~

エグゼクティブサマリー

締約国会議(COP27)が行われた月だけあって、11月はボランタリー炭素市場及び広義には気候変動に関する進展・出版・発表が数多くあった。COP閉幕後の全体的な印象としては、一部で進展はあったが、COPが提供する年1回の機会は十分に生かされたとは言えない。一方、カーボンクレジット関連を見ると、今後の市場規模の拡大に貢献する進展は数多くあったものの、UNFCCCのプログラムには多様な面があり、それらを巡って遅延や余剰な業務、混乱等が生じている。


EUAは改革に向けた決定待ち。UKAは高値から下落。

三者会談続く。Redshaw社の見通し:横ばいから強含み

  • EUAの終値は前週比約0.1%増の87.73ユーロ。取引レンジは4.15ユーロに大幅縮小(前週は11.88ユーロ)。
  • 突然の寒波の影響について見解が分かれる中、今週の炭素・エネルギー市場は混沌の様相。

排出枠価格さらに上昇 ― UKAのプレミアムが消滅

寒波とオークションの休催迫る。Redshaw社の見通し:強含み

  • EUAの終値は前週比約11%増の87.67 ユーロ。取引レンジは11.88ユーロに大幅拡大(前週は8.10ユーロ)。
  • 炭素・エネルギー市場は週初めに急上昇。木曜に上昇が一部反転するも強含みで引けた。

EUAがUKAを上回りプレミアムがさらに縮小

寒波とオークションの休催迫る。Redshaw社の見通し:強含み

  • EUAの終値は前週比約9%増の78.97ユーロ。取引レンジは8.10ユーロに大幅拡大(前週は5.46ユーロ)。 
  • 寒波の影響で週明けに価格が上昇するも、市場回復を前にEUの交渉が行き詰まったため、上昇傾向は失速。その後、市場が引けた。

ボランタリー炭素市場 アウトルック ~ 11月 Part3 ~

再生可能エネルギー:インフラマージナル発電事業者の収入上限規制が低炭素発電事業者に与える影響

ロシアによるウクライナ侵攻でガス価格がヨーロッパ全土で高騰した結果、電力コストも急騰している。
EUの電力市場は限界価格設定モデル(または「メリットオーダー原則」)に基づいて機能している。すなわち、最もコストの高いエネルギー源に基づき、前日のオークションを介して卸売市場で取引される電力の価格が設定される。


売り圧力に押される排出枠価格

価格は政策の方向次第。Redshaw社の見通し:横ばいから弱含み

  • EUAの終値は前週比約5%減の72.16ユーロ。取引レンジは5.46ユーロに大幅縮小(前週は7.70ユーロ)。
  • 一定の値幅で低調な取り引きが続いた後、一時的に価格が上昇。その後、週半ばから週末にかけてテクニカルな売りが重しに。

ボランタリー炭素市場 アウトルック ~ 11月 Part2 ~

月間テーマ:2022年 Carbon Forward会議の概要

Carbon Forwardの会議では従来どおり、コンプライアンス炭素市場とボランタリー炭素市場(VCM)がそれぞれ終日議論された。しかし、双方にまたがる議論が多かったことは今年で注目すべき点である。


ボランタリー炭素市場 アウトルック ~ 11月 Part1 ~

エグゼクティブサマリー

2022年第3四半期におけるカーボンクレジットの無効化量と価格はともに比較的堅調だったものの、第4四半期では明暗が分かれ、大半のプロジェクト・カテゴリーで価格が5~20%下落した。これにともない、無効化量も600万トン(CO2換算)に減少した。これは月間量としては今年最低の水準である。


EUA一部で回復するもUKAには逆風

最終政策投票間近。天気に注視。Redshaw社の見通し : 横ばい

  • EUAの終値は前週比約1%減の75.79ユーロ。取引レンジは7.70ユーロに急拡大(前週は4.14ユーロ)。
  • EUAは上昇基調でスタートした後、リパワーEU計画の投票を前に圧力を受けたが、投票後に直ちに回復し、「金融投機は抑制されない見通し」というニュースがさらにこれを下支えした(下記コメントを参照)。

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