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環境マーケットレポート
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最新レポート

ボランタリー炭素市場 アウトルック ~ 4月 Part3 ~

ロシア侵攻がエネルギー市場や商品に与える影響

2月24日、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナへの侵攻を命じた。ウクライナが世界の商品(コモディティ)市場にとって重要であることを考えると、商品価格の急騰、炭素市場の暴落、世界的な高インフレや不況が予想された。その直後、原油価格は2014年以来初となる1バレル100米ドルを突破した。


ボランタリー炭素市場 アウトルック ~ 4月 Part2 ~

月間テーマ:COP25後の市場の動向について

昨年11月、COP26はパリ協定第6条のルールが合意され、これまでのCOPs(※1)が失敗してきたことに成功した。
しかし、ルールが合意されたとはいえ、その解釈にはまだ多くの余地がある。合意された枠組みの中での解釈が進むにつれ、多くのことがボランタリー市場の判断に委ねられることになった。


ボランタリー炭素市場 アウトルック ~ 4月 Part1 ~

ボランタリー炭素市場(VCM)月次レビュー

ロシアとウクライナの紛争継続のため、グローバル市場やVCMは引き続き不透明な状況である。
3月上旬にはリスクオフの心理が続き、ある取引所で取引されたカーボンクレジット価格においては30%以上下落したものもある。


EUAはレンジ内推移、UKAは遅行

寒波とコンプライアンス買いの監視 - Redshaw 社の見通し強気

  • EUAsの終値は78.60ユーロ。前週比ほぼ横ばい。5.55ユーロの狭い範囲で取引された。 (前週は6.49ユーロ)
  • 静かな市場の開始後、EUAは勢いを増し上値抵抗線の約80ユーロをかろうじて越えた。週半ば、オプション期限切れと戦争激化の懸念から価格圧力が生じた。薄商いの中、価格は週後半の押し目買いの下支えによりなんとか持ち直した。

EUA の価格規制の兆しが炭素価格に重くのしかかる

市場はLiese の価格統制案待ち – Redshaw 社の見通し:中立

  • EUA の終値は92.68 ユーロ。前週比約4%減、9.99 ユーロ(前週10.34 ユーロ)の範囲で取引された。
  • 押し目買いは見られるものの、 週明けは軟調に推移。98.49 ユーロの史上最高値を更新したが、その後伸び悩む。EU 環境委員会の価格規制メカニズムに関する議論や政策パッケージ「Fit for 55」の変更がEUA を圧迫したが、終盤には90 ユーロが下支えとなり、回復に転じた。

カーボン価格は強い価格パフォーマンス


ロシアとウクライナ間の緊張とガス供給の懸念が増す − Redshaw社の見通し:強気

  • EUA(European Union Allowance:EU排出枠)の終値は89.39ユーロ、UKA(United Kingdom Allowance:英国排出枠)は84.70ポンドで取引終了。前週と比べ、それぞれ約6%と約9%上昇。
  • EUAは7.61ユーロの範囲内で取引(前週は6.97ユーロ)。UKAは6.75ポンド(前週は7.65ポンド)。

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