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2023-07-12
ボランタリー炭素市場 アウトルック 7月
クレームガイダンスの発表と契約内容の改定で低迷していた価格が月末に急騰
知っておくべきこと
- VCMIが「クレーム実施規則」の最終版を企業に明示
- COP28議長がVCMの可能性を強調く
- カーボンクレジットの標準契約価格がここ数年来の最低水準で低迷
- マイクロソフトが3年目に入った炭素除去活動から得た知見を発表
- イギリス政府が炭素除去市場の開発計画を発表。
2023-07-10
電力需要の低下と再生可能エネルギー発電量の増加でEUAとUKAの価格が下落
天候とエネルギー市場が安定してEUAは下落傾向、ボラティリティは低下Redshaw社の見通し:横ばい
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EUAの終値は前週比3.8%減の86.15ユーロ。取引レンジは4.52ユーロに拡大(前週は3.89ユーロ)。週前半は弱気が支配。価格は89.85ユーロ(週最高値)から85.33ユーロに下落(週最安値)。EUAは取引量の低下で木曜から週の最安値近辺で推移。
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日中ボラティリティはセッション当たり1.77ユーロに低下(前週は平均で2.85ユーロ)。
2023-07-03
暑さが予想される中でエネルギー市場とともにEUA価格も上昇傾向;UKA価格追従するもオークションが抑制要因
EUA:エネルギーコンプレックスのボラティリティの低下とオークション量の増加が予想されて保ち合いが継続Redshaw社の見通し:横ばい
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EUAの終値は前週比2.02ユーロ(2.3%)増の89.57ユーロ。取引レンジは3.89ユーロに縮小(前週は8.45ユーロ)。週最安値の85.85ユーロで買い需要高まったことで週初めの下落が回復。火曜に89.19ユーロまで上昇した後は87.10~89.74(週最高値)の比較的狭い範囲で取引された。
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日中ボラティリティはセッション当たり2.85ユーロに低下。
2023-06-26
市場への圧力と北欧のガス供給を巡る懸念の緩和で炭素価格が反転
Commitment of Traders(COT)のデータが回復基調の終了を示唆。予報では中央ヨーロッパの気温は低下傾向。Redshaw社の見通し:横ばいから弱含み
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水曜に最高値(96ユーロ)に達したEUAの終値は前週比4.8%減の87.55ユーロ。取引レンジは前週比1.92ユーロ減の8.45ユーロ。ショートスクィーズが発生。北欧のガス供給停止で週明けは好スタート。しかし、週半ばに発表されたCommitment of Traders のデータによると、ショートポジジョンの90%以上はすでに決済されており、さらなる上昇のリスクは限定的。市場は週後半に8ユーロ近く下落し、週の最安値で引けた。
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EUAの日中ボラティリティは平均でセッション当たり3.60ユーロ。前週の平均3.69ユーロを下回った。
2023-06-19
北欧のガス供給停止が7月中旬まで延期されたことで炭素・エネルギー市場にさらなる圧力
気温上昇で冷房需要が増加、北欧のガス供給量が減少、テクニカルな見通しは強含みRedshaw社の見通し:強含み
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EUAの上昇傾向は続いており、終値は前週比6.7%増の91.92ユーロ。取引レンジも10.37ユーロに拡大(前週は9.29ユーロ)。月曜から水曜にかけて市場への一時的圧力が高まり、価格は8ユーロ上昇。しかし、週の最高値95.25ユーロから下落すると、木曜と金曜に買い手枯渇の最初の兆候が現れた。
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EUAの日中ボラティリティがわずかに減少し、平均取引レンジはセッション当たり3.69ユーロに縮小(前週は3.78ユーロ)。
2023-06-16
ボランタリー炭素市場 アウトルック 6月
カーボンクレジット価格下落も需要は供給を上回らず
知っておくべきこと
- 世界銀行とIETAが炭素市場の現状と今後に関する年次報告書を発表
- 企業に対するグリーンウォッシングの非難続く
- カーボンクレジットの標準契約価格がここ数年来の最低水準に
- ジンバブエ政府がカーボンクレジット・プロジェクトによる収益の50%を要求する意向
- 5月の永久的炭素除去の取引実績が過去最高に
2023-06-12
ノルウェーのガス供給停止によるエネルギー・コンプレックス価格の急騰でエネルギー・炭素市場に一時的圧力
ノルウェーのガス輸出が減少、気温が上昇、そしてEUAのテクニカルな見通しは強含みRedshaw社の見通し:強含み
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EUAは直近の下落から大きく反発し、終値は前週比9.7%増の86.14ユーロ。取引レンジも9.29ユーロに拡大(前週は6.01ユーロ)。また、買い戻しが加速したため、価格は週を通して堅調に推移した。取引データを見ると、投資ファンドによるネットショートポジションは過去最高を記録。
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EUAの日中ボラティリティが急上昇し、平均取引レンジはセッション当たり3.78 ユーロに拡大(前週は2.44ユーロ)。
2023-06-05
エネルギー価格の続落と工業購買の低迷で投機筋のショートポジションが過去最高水準に
ファンダメンタルズの低下で弱気が支配的となるも気温上昇で電力需要は増加の見通しRedshaw社の見通し:弱含み
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EUA続落で終値は78.52ユーロ(5.5%減)。取引レンジは6.01ユーロに縮小(前週は8.01ユーロ)。週を通して弱気が支配し、月曜と水曜に上げ基調が抑制された。
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EUAの日中ボラティリティが上昇し、平均取引レンジはセッション当たり2.44ユーロに拡大(前週は2.25ユーロ)。
2023-05-30
エネルギー市場でのファンダメンタルズとマクロ的見通し共に弱含みで売り圧力が継続;排出枠価格に影響
200日移動平均(MA)の下落、低調なエネルギー市場、弱気に傾くテクニカルな見通しにより、今週はオークション量が少ないものの、さらなる下降が予想される。Redshaw社の見通し:弱含み
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EUAの終値は前週比6.43 ユーロ減(7.2%減)の83.00ユーロ。取引レンジは8.01ユーロに拡大(前週は5.12ユーロ)。5日間を通して下落の一途。最高値は月曜の89.93ユーロ、最安値は金曜の81.92ユーロ。200日移動平均の下落とその後の低迷で弱気トレンドが継続。
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EUAの日中ボラティリティが前週からさらに低下し、平均取引レンジはセッション当たり2.25ユーロに縮小(前週は2.41 ユーロ)。
2023-05-25
ボランタリー炭素市場 アウトルック 5月
緊急行動よりも今後についての話し合いが優先される現状
知っておくべきこと
- ネットゼロへの移行の一環としてG7が炭素市場を支持
- カーボンクレジット価格が引き続き下落傾向
- 炭素除去の基準と方法論の制定機運高まる
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